便意を催してトイレを探した。木造の古い病院のような雰囲気のトイレに入った。壁のペンキの色はブルーグリーン寄りのグレーだ。四角い部屋の端に便器が備え付けてある。仕切りはなく部屋のいくつかには電話機が付いていて男が自分の故郷に電話している。自分の後ろ側は少し入り組んでいてそこも同じようなトイレだ。中に女子高生もいるので男女兼用なのだろう。僕は戸惑ったがこれは仕方がない。ここはこういうところなんだと自分を無理やり納得させてズボンを脱いだ。高校生の女の子はそこが男女兼用だということを知らなかったのか、僕や電話の男を見て声を上げた。
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