田舎道を歩いていると、道から一メートルほど低くなっている赤土の空き地に変な生き物がいた。巨大なサンショウウオのような色と質感。手足はあるのかないのか解らない。二匹もいる。写真を撮った。変だ。変だ。そこに農家のおばあさんがやってきた。おばあさんは赤土の窪みを降りていって生き物になにやら話しかけたと思うと自分の服をめくりだした。「私がやらにゃ、お腹をすかせるから、こうやって血をあげるのさ」僕に向かってこう言ってる側からおばあちゃんはまとわりついた二匹の生き物に血を吸われている。何だか見てはいけないものを見てしまったような気持ちになり、そこを去った。
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