2015年11月14日土曜日

夢日記「荒野の銭湯」


友人達と九州を旅行中に立ち寄った銭湯は、所々に雑草が生えている広々とした空き地の中にあった。番台だけは母屋とは別で、屋外にぽつんと建っている。入ろうとしたら、番台に座った中年の男が困ったような顔をしながらこちらを見て言った。
「あんたは…ちょっと難しいな…。顔が濃い…からね」
どうやら僕を外国人と思い込んでいるようだ。これは差別だ。
この男は外国人を自分の銭湯に入れたくないのだ。それにして番台の男の顔立ち。
丸顔で、眉はもう少しで繋がりそう。目は切れ長だが、まつげは相当長い。顎の周りは生えかけのひげが青々としている。どう見ても僕より濃いではないか。面白く無い。
周りに聞こえるような大きな声で「九州では顔の濃い男は銭湯に入れてもらえないんですか?」と言ってみた。男は無言で番台を降り、こそこそと裏に回った。どうせ、中にいる奥さんに相談しにいったに違いない。

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