2011年11月14日月曜日

1997年4月27日 夢日記 宮沢りえと話す



宮沢りえと会い、話をする。

世間では色々言われているが
あなたのオーラは輝きを失っていない
などと言う。

2011年10月29日土曜日

20111028夢日記


奴らに見つからずに例のものを起動する方法がやっとわかった。
倉庫のような場所の隅にあるほこりをかぶった棚、
そこに無造作に積んである誰も気に留めないような
古いVHSの背ラベルを監視用のビデオカメラで撮影する。
それが起動スイッチになっているのだ。
そうなればこっちのものだ。
ヨースケの素晴らしいアイデアに感心。
我らの勝利。
開放的な気持ちで建物の屋上らしい所を歩いている。
下や周りから子供や色んな人たちの声がしていて、
僕も彼らに大きな声で何か伝えている。

2011年10月11日火曜日

かまきり


僕は子供の頃、夏休みか冬休みには有明海に面した親戚の家に行く事が多かった。
当時はそれが僕の家の唯一の旅行でもあった。
そこには山羊や牛などの家畜もいて山羊の肛門から丸いコロコロした糞がぼろろと出てくるのを、僕は面白がって見ていたりした。
庭に出て石の狭い階段を降りると車道があり、渡るともう干潟だった。風が吹くと独特のあまりいいとは言えない臭いが海から運ばれてきて家畜の臭いに混ざった。当時僕にとっては唯一の「田舎」を体験できる所だった。

 僕が中学に入ったばかりの夏、そこの曾祖母が倒れ、意識が戻らない状態が続いた。僕ら家族は曾祖母を見舞うためそこに立ち寄った。僕はまだまだ子供だったので、夏休み恒例の旅行気分でいた。
僕は大叔母からビニール袋を渡されて子供のカマキリをたくさん捕まえて欲しいと頼まれた。眠り続けている曾祖母の為だという。強い日差しの日。
見下ろすと干潟が一望できる畑にはまだ伸びきっていない向日葵が植えられていた。そこで父と一緒に卵から出てきたばかりくらいの小さなカマキリを捕まえた。
僕は曾祖母とは何かを話した記憶がない。でもカマキリを捕まえる事が役に立つのだという使命感で張り切っていた。
父は「このあたりの言い伝えのごたるばってん、、、まあ、、、これでひいおばあちゃんの起きらすかもしれんけんね」と気のない言葉を残し、カマキリの収集を僕に託しどこかに行った。自分と父のその温度差が気になったが、面白いように取れるカマキリの子供を捕まえるのは悪くなかった。ビニール袋の中でわらわらと動いてる小さな黄緑色の生き物を見ながら、きっとこれをすり潰して薬にし、曾祖母に飲ませるのだろうと想像した。
 結局、曾祖母は目を覚ます事はなかった。

 今から15年ほど前、仕事で富山に行った。
そこには7歳下の従兄弟、タカシが大学に通っていたので彼と連絡を取り、久しぶりに会う事になった。彼がまだ子供の時には一家で僕の実家に一家で遊びに来ていたし、彼の家は前述の干潟に面した家から遠くなかったので、子供の頃はよく会っていたのだ。
タカシは隠れ家的な飲み屋に僕を案内してくれた。解禁になったばかりのホタルイカや極上のブリ大根を食べながら立山を飲み、大人になった彼とこうやって二人で話しているのが不思議だった。ある時期から僕らは会う機会も話す機会も殆どなくなっていたのだ。だからそんな彼と会って会話が続くのだろうかという考えは杞憂だった。すぐ打ち解けていろんな話をした。彼と会話らしい会話をするのはお互いに子供の時以来だった。

そんな彼がずっと昔から気になっていたことがあり、僕に確かめたいことがあるのだという。曾祖母が亡くなる少し前、そこで何とも不思議な光景を見たのだが、それが現実だったのか、まだ幼かった彼が見た夢か妄想だったのかを確認したいというのだ。

その家の前庭で遊んでいたら母屋の開いた窓から眠っている曾祖母と、布団の周りに大人たちが何人も座っているのが見えたのだそうだ。
彼らは布団から出た曾祖母の足に小さなカマキリを何匹も這わせ、じっとそれを見ていたのだという。子供心にも大の大人達が神妙な顔で曾祖母の足にカマキリを這わせていた光景はとても奇妙で、現実にあった事とは思えなかったのだ。
僕は彼にカマキリの子供をビニール袋いっぱい取った事を話した。

この夏、墓参りのついでにまだまだ元気な大叔母が住んでいるその家に立ち寄った。
曾祖母の遺影の下に昭和49年7月没と記してあった。
畑から見えていた干潟は農地に変わっていた。

2011年9月24日土曜日

トイレで近況を


Aちゃんと古い建物の中の古いトイレで話をしている。

トイレといってもバスタブのない広いバスルームのような所。
一つ窓があって、その向こうには紅葉し始めた桜の木が見える。
僕は彼女にお腹を出して見せて「一番太ってた時から…Kg減ったかなあ」
などとまだまだ付いている肉をつまんだりしながら、
その他あれこれ自分の近況をつらつらと話している。
「で、Aちゃんは最近どう?」と聞いてみたが、悪戯っぽい目をしてこちらを見るだけで
なかなか話そうとはしない。
彼女はもう何年も誰も使っていなさそうな年季の入った洋式便器の横にずっとしゃがんでいて、すぐ後ろの壁と便器の間で少し体を隠すようにして顔だけこちらを向けている。
そのうち年配の女性たちが三人ほどどやどやと入ってきて、少し慌ただしく青い上着かハッピのようなものをまとったりして何かの準備をしだしたので話はそこで終わった。

2011年2月12日土曜日

覗いていた子




サッシを閉めようとしたら外からこちらをじっと覗いている子がいた。
僕は本当にびっくりしてうろたえたのだが、その子は表情一つ変えずこちらをじっと見ていた。
小学生くらいの男の子だったが、童顔の大人の女性のような顔でもあった。
外は真っ暗な茶畑。こちらの明かりで彼の顔と真っ赤な服がことさら鮮明に見えた。
取り繕うように「こんにちは」と声をかけた時には、その子はもうそこに居なかった。