女医さんは上半身裸で机の向こうに座ってる。
僕は次の診察で××ワクチンを打つかどうか答えなければならない。
自分の心を捻じ曲げて胸を見ないよう努力する。視線は彼女の顔だけに集中だ。
「次には反ワクチンを、あれ?、なんだっけ、、」
ワクチンの名前が言えない。
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女医さんは上半身裸で机の向こうに座ってる。
広いTVスタジオのようなところ。その半分ほどのスペースは、どこか懐かしい感じの町のミニチュアだ。バックのホリゾントには空に浮ぶ雲が描いてある。僕はミニトマト位の赤い塊を、模型の町に立っている少女の方へ、彼女に気づかれないように他所を見てるふりをしながら上手に飛ばしている。親指と人差し指を使って指を鳴らすような動きで飛ばすのがコツだ。赤い玉はミニチュアの街のどこかではじけ、風船のようにバウンドしながら街の中を転がる。女の子はそれを捕まえようとする。僕は飽きることなくミニチュアの町の少女に向けて何度も 赤い玉を弾き飛ばすのだ。
友人の個展を観に行く。