2020年8月22日土曜日

夢日記「衣装」2019/09/06

 女性が、鎖かたびらのような衣装を身につけている。重量感があり、とても派手だ。今度は僕が身につける番らしい。
 これを身にまとうには順番がある。まずはメッシュをすっぽり被り、次に黒いチューリップハットのようなものを誰かに被せられる。最後に重たい金属製のメッシュ。
 周りにいる人は固唾を呑んで僕を見ている。



 

2020年8月17日月曜日

夢日記「藝大のやつら」2017/12/28

  夜中に時々目が覚める。腹が減ったので台所でビーフンを作ろうとするが、ものすごく眠くて、どこまで作ったのか忘れそうだ。大学の同級生のケンジが寝室からこっそりギターを持ち出している。

「弾くなよ、うるさいから」彼は聞こえないふりをしている。
 外はまだ薄暗い。しばらく寝て目が覚めたら、新旧の藝大生が何十人も、勝手に家に上がり込んで飲んでいた。これでは妻も眠れないではないか。和やかなムードに水を差すことにした。
「お前ら、なんだよ。人のうちに勝手に上がり込んで。ふざけるな」
 みんな神妙な顔をして固まっている。中には教授か、大先輩なのか、おじいちゃんみたいなのも居て、一人で飲んでいる。とりあえず微妙に会釈しておいた。こいつらはケンジが呼んだに違いない。


「ケンジ、ケンジ、居るだろ?ちょっとこい」
 彼は幼い娘を抱いて来た。
「その子の顔を見るとお前を叱れないので、俺が預かる」
  可愛い娘を抱っこしながらケンジを厳しく叱った。彼は申し訳無さそうにしている。父親をさんざん叱った後、娘は僕に抱かれながら眠ってしまった。寝室に行き寝かせ、その子の隣で僕も眠った。

 家には大学の同級生のマサミやヨシヒコも来ていた。
「みんなさ〜、歳とっても印象が変わらないのがうれしいよね」とヨシヒコはにこにこしている。マサミも嬉しそうだ。
 しかし部屋にたむろしているのは面識のない奴らばかりで、子供連れも多い。僕と妻が寝ている部屋には大型テレビが二台も持ち込まれ、イヤホンをつけて何か観ている女の子もいる。彼らは自分の家から勝手に不要品を持ち込んでいた。大量のハンガーやらレコード。VHSのビデオ(名画系が多い)は棚ごと持ち込まれ、掃除機は一箇所に何台も置かれていた。元々物が多い僕の自宅は更に物だらけになった。
 藝大の奴らは勝手に上がり込んでは悪いと、お礼のつもりで持ち込んでるのか、この機に乗じて不要品を処分したかったのか微妙なところだ。

 ふと、ビーフンを作っている途中だったことを思い出した。
広い台所に、これまたいろんな食材が持ち込まれている。ビーフンはゴミ箱に捨てられていたが、炒めていた具材は、フライパンから出され、綺麗に並べられている。ケンジの娘が、
「すみません、私を車で送って下さい」とお願いしに来た。
 (あれ?少し大きくなった?)ケンジは仕事に出かけたばかりで不在だ。
「後でね」

 寝室の窓を開けたら、とても古そうな能舞台が目の前に現れた。今まで住んでいて気づかなかったが、家の隣は神社だったのだ。能舞台の下は池になっていて、なかなか良い景色だ。その気になれば、部屋の窓からすぐに池まで出られそうだ。

 ケンジの娘がそろそろ送って欲しいと呼びに来た。もう高校生くらいになっている。今着ている部屋着ではまずいから、外に履いていけそうなパンツを探す。見つけたパンツはみな黒光りする汚れがあったり、油を含んだようなホコリになっていて、履いて出られそうなものが一つもない。とりあえず、マシなものを一つ選んで履いた。

 玄関に行くと、娘が座って待っていた。
もう20歳も過ぎたような雰囲気で着ている服も大人っぽい。僕を待っている間に一旦外に出てきたと言う。タバコを吸いに行ったのかもしれない。娘と共に出かけようとするが僕の靴が見当たらない。玄関にあるのは見覚えのない靴ばかりで、勿論それは部屋にいる誰かのものだ。
「マサミさんが『徳永に』って靴を置いていきましたよ」と娘。
 モカシンとまだ新しそうな、見たことのないジャングルモック。ジャングルモックは革製でロールパンのような色と艶の靴だ。少し大きめだが、とりあえず履くことが出来て喜んでいたら、左足を上げた途端、靴底の半分がボロリと取れた。
「だめじゃん」


2020年8月13日木曜日

夢日記「パノラマな風景を歩き回る」2019/05/04

  僕はどこかの道を歩き回っている。複雑な道で自分のいる場所がわからなくなるから、iPhoneで地図アプリを拡大して見たりしながら歩いている。ここは佐世保の地形を極端にした様なアップダウンの多い土地だ。砂岩で出来た岩山の切り通し、この先に丁字路があって右に曲がる…などと、うっすらした記憶のようなものが現れては消える。そしてまた同じところに出てきてしまう。僕はどこに向かっているのか、どこへ行きたいのかがわかっていなかった。とにかく目の前のパノラマ的な風景の中を、地図アプリを頼りにあっちだ、こっちだ、と歩いているのだ。


ようやく行き着いた場所は、大人一人がかろうじて登ることが出来る狭い階段だった。僕は階段をぐるぐる、かくかく、螺旋状に登って行く。ここはきっと、外から見ると多角形の塔なのだろう。狭すぎる階段、壁がとても近い。息苦しくなりそうな空間だ。登りきったかどうかはわからない。



2020年8月10日月曜日

夢日記「プレゼント」2012/12/18

 知人から郵便が届いた。封を開け、中を見ようとしたら、バラバラと何枚もの紙がすべり落ちた。ショッキングピンクの文字で彼女のバンドのライブの概要がびっしりと書かれた紙。封筒の中には更に封筒が入っている。封を開けると、そこには生きたトカゲが入っていた。ここは学生達が大勢居る場所なので逃げられたら大変だ。しかし、トカゲはとてもおとなしくて、封筒の外に出ようとするような素振りも見せなかった。
 封筒の中には、他にも見た事も無い古代生物のような羽虫や珍しい甲虫ばかりが入っていた。彼らをどうすれば死なせずに飼っていけるのだろうか。

 知人からのプレゼントの小さい生き物たちは、その後もどんどん繁殖し増え続けていった。飼いきれない生き物はペットショップに持っていった方がいいなと思った。

 結果的に、沢山の生き物は、木や土や枯葉などが配置された大きめのアクリルケースの中で、それなりに良いバランスを保ちながら住んでいた。 


2020年6月28日日曜日

夢日記「大谷石の部屋」2020/06/27

父と一緒に野道を歩き、久しぶりに親戚の家に着いた。なんと曽祖父はまだ生きていて、有り余る財力で四畳半の自分の部屋を大谷石で総石造りにしていた。これは部屋というより一軒の家だ。「これは死んだらこのまま石棺になりますね」と言いたかったが堪えた。分厚い大谷石の扉はオートドアなのだそうだ。


2020年1月29日水曜日

夢日記「同級生と」2002/12/13

ほとんど話をした記憶のない高校の同級生が、バスローブかワンピースを着て部屋で横たわっている。下着は身につけておらず、黒々とした陰毛があらわになっている。誘惑されているのかもしれないが、残念ながらあまり性的な興味はなかったので、横で一緒に寝ころんで話をした。親が多大な借金を背負ってしまい、その返済のためソープで働いているという彼女の身の上話を聞いた。壁に違う男の白黒写真が何枚も貼ってある。彼らは皆同級生で、お客になった男達だった。


2020年1月27日月曜日

夢日記「航空写真」 1992年ごろ 10/06


老人が1枚の写真を見て涙を流して喜んでいる。
それは300メートルほど上空から撮影された航空写真で、ある小学校の校庭が写っているものだ。この写真はまだ子供だった彼と、彼が尊敬する人が握手をしている場所と時間に撮影されたらしいのだ。
老人が言う。「ちょうど私と某がこの校庭で握手をしている時に300メートル上から撮ったんだねえ。つまりこれを300倍拡大すると……ほら、人物の方はよくわからんが、ここに影が映っている」影を見ると2人は確かに握手をしていた。 


2020年1月25日土曜日

夢日記「頭痛人形」2019/10/17

 知人が言うところによると、見るだけで頭痛を呼ぶ人形があるという。
 冷やかし半分で僕もその人形を見てみようということになった。
それは床に置かれた、顔だけの人形。キューピーを達磨にしたみたいだ。

 人形と向き合う。どうせこれが怖い形相に変貌するのだろう、などと予測してみる。
人形は突然、自らくるりと背中を向けた。
何やら太いミミズ腫れのようなものが浮かんできたと同時に、
全身の色が青く変わった。その変化に気を取られているうちに、
僕のこめかみは大きく脈を打ち、頭が締め付けられるような痛みに包まれていた。


2020年1月23日木曜日

夢日記「小さなパトカー」2020/01/10

 床を掃除していたら、救急車が道を開けるようにと言いながらサイレンを鳴らし近づいてきた。僕は手にしていたクイックルワイパーで邪魔なものを退け、パトカーになってしまったミニカーほどの大きさの元救急車に道をあけてあげた。中に居るのはきっと妊婦だ。僕の横を通り過ぎていって見えなくなるとサイレンが止まった。
 どうしたのだろう?もしかしたらパトカーの中で赤ん坊が生まれてしまったのかもしれない。


2020年1月20日月曜日

夢日記「黒い箱の人」2020/01/15

 上野のデッキに似た場所。天気が良く人通りも多い。床に黒くて大きな木製の箱が置いてある。そこには人が入っていることが僕にはわかっていた。少しの間箱から視線を外していたら、箱の下から足が出て、黒い箱が歩きだしていった。箱の底に足を出す穴が開けてあったのだ。

 僕は、その姿を撮影しようとジーンズのポケットから携帯を取りだそうとしたが、ほんの少し前にジーンズを脱ぎ下着だけになっていたので、歩く黒い箱を撮るチャンスを逃してしまった。