2017年8月26日土曜日

夢日記「目を切られる男」2016年4月26日


世の中がすっかり軍国主義のような雰囲気になってしまった。1人の男が色の見え方について上官の気に入らないことを言ってしまったようだ。その結果、その場で、男は片方の目を刀で切られるという事になってしまった。目を切る任務を与えられたものは、切られるものへの礼儀として、目を背けず、切り口をしっかりと見なければならない。そんな酷いことをする役目が僕にも回ってきそうな気配だったが、そんな事は僕には到底できることではない…。仕方がない、僕は動かないように男を後から抑えている役をやることになってしまった。手元にあった、何かの広告が印刷された紙を男の顔に当て、彼が寄りかかっている、人の背ほどの高さの丸太ごと、後頭部まで回しこんだ。「ヤーッ!」と刀を振る偉ぶった感じの軍国男。刀が当たったようだ。僕は目をつぶったままだ。「これで終わりかと思ったが、どうやら軍国男の刀さばきはかなり未熟で、一度では上手くいかなかったのか、 その後も二度、三度と切りつけるのだった。切り口は当然、酷い事になっているはずだ。軍国男が「すまん!…見れない!」と謝るのが聞こえた。下手くそな刀で何度も切られ、その切り口を見ることも拒否されてしまった哀れな男は、絶望の声で「(僕を)退学にしてくださいっ!」と叫んだ。僕はこの光景を見ないようにして、その場からそっと立ち去った。

夢日記「幽霊の統計」2017年8月4日

この場所で友人が遭遇したという幽霊の話をMさんにした。
「ここで人がどんな幽霊を見たのか、の統計としては、
女性を見たという人が人、子供を見たという人が

彼は真面目に、淡々と説明してくれた。


夢日記「スリッパ」2017年7月21日


古く、昭和の時代に建てられたような家に滞在している。中は結構広そうだ。中庭に面した廊下に木製の靴箱が置いてある。靴を置くところが斜めになっているタイプだ。靴箱の上には誰かの飲みかけのジュースやコーラなどが置いてある。靴箱にはスリッパが入っているのだが、僕の目の前で、見えない手によって左右揃ったまま、上に、下に、何足ものスリッパがものすごい速さで場所を移動されているのだ。なんとも不思議なものを見てしまった。この家のことを知ってそうな女性が居たので、今起こった事を伝えなければと近づいた。「この家には幽霊が居るのですか?さっきあそこのスリッパが」彼女は驚きもせず、いつものことだというような顔をして、短い言葉で説明してくれた。飲みかけのジュースはそのためのものだったのか。玄関に、旅行者とみられるアジア系の女性たちが入ってきた。ここは旅館だったのだ。


夢日記「社会保障」2017年7月18日


運転中、後部座席に乗っているアーティストA君が「これで随分良くなったな」とつぶやいた。 両手を頭の上で組み、妙に深刻な顔をしている。「何が良くなったの?」と聞くと、こちらを横目で見て「社会保障ですよ」と、ちょっと面倒臭そうに言った。彼が居たはずの後部座席には女性のアーティストBさんが座っていて、Aは後部座席の、更に奥の座席に移動していた。「ふーん、社会保障?」僕がそう言うと、二人は顔を見合わせた。どうやら共通の認識を持っているようだ。「僕はよく知らないんだけど、それが何のことなのか、良かったら教えてよ」というと、(そんなこと知らないの?)とでも言いたげな仏頂面のA君とは裏腹に、Bさんはニコっと笑い、無言ではがきサイズのクロッキー帳を僕に手渡した。それは縦位置で使われ、開くと上のページに既成の小さいカレンダーが貼ってあり、下のページに日付入のスケッチが描かれていた。スケッチは短い時間で描かれた感じのもので、少し色も入っていた。彼女はちょうどグループ展をやっている最中なので、その展示の作品と関係有るのかもしれないと、カレンダーと日付とを確認するように何度かめくり直して見てみた。あまり関係は無さそうな印象だったので、そのことを彼女に質問をしたいいところで目が覚めてしまった。


夢日記「時代劇」2017年6月26日


僕は時代劇の中にいる。女が低木の中に立っていて、その前に自分がいる。僕の後ろに知らない者が二人ほど居て、その一人は浪人風の男である。どうやら 離れ離れになっていた乳飲み子と女が再会する感動のシーンに僕はいるようなのだ。女は嬉しそうに着物の襟をはだけて乳房を露わにした。豊満、そして「母の乳房」 だ。僕は思わず女にしがみつき、乳首にしゃぶりついた。乳首は少し大きめで、存在感がある。後ろに居る侍たちの視線を感じたので、彼らに向かって、「これはつまり、僕は赤ん坊の視点になっている訳です」と説明する。なんだかすごい理屈で言い訳をしてるな…と思いつつも、白い胸はまだ目の前にある。