2013年10月1日火曜日

ドアの下の老婆

バンドのリハーサルが終わり、いつも使ってるコインパーキングに停めた車に楽器を置いて、そのまま車を停めたまま買い物に行こうとドアを閉め歩き出そうとした時、後ろから誰かが僕に話しかけている事に気がついた。「車を置いて行くのかい?」振り返ると向かいの家の少しだけ開いたドアの下から両手を地面につけた白髪の老婆がこちらを見ている。一瞬、ざぁーっと鳥肌が立ちそうになったが「はい。また戻ってきます」と返事をした。「おやすみ」という声が後ろから聞こえた。

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