2019年5月10日金曜日

夢日記「学生時代のドローイング」2003/07/29

美大のアトリエにいる。
随分年下の後輩のポートフォリオを見ていたつもりなのだが、越沢や今は無き徳富のドローイングが1ページずつ差し込んであった。ファイルをめくっていくと、もうだいぶ昔に描かれた僕の学生時代の作品ばかりが入っていた。筆で随分描きこんであるその絵は
風景のようなものが描いてあるものの、実際の風景ではないことがわかる。まるで古い塗装が剥がれかけた壁のように描かれた海の両側に堤防のような壁があり、画面のほぼ真ん中にぼんやりとした、ロケットのようにも見える灯台らしきものが描いてある。
他の作品も同じ様なタッチだ。静かで、少し不穏な魅力的な作品ばかりだった。
海にそそぎ込まれる下水のような作品もあった。
「いいじゃん、今見ると。」
クリアファイルに挟まれた作品は全てコピーや写真ではなく、オリジナルだとわかった。
「なんで彼が持っているのだろう?」その持ち主はそこにはいなかったが、僕の頭の中では「彼は僕の作品のフアンで」「彼の絵の参考に、と貸したそれらの作品を大事にしている」と憶測が浮かんだ。
これを返してもらいたいんだが、どうすればいいのか。



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