もう5年ほど前になるだろうか。
少し強いくらいの日差しのある日、自宅の近所を車で走っていた。生け垣に咲いた沢山のモッコウバラ。その柔らかい黄色が目に飛び込んできた。近くまでくると、中年の男が今盛りのその花を機械でそぎ落としている事に気づいた。
八重の黄色はぼとぼとと落ち、地面はそれでいっぱいだった。
温かい日と咲き誇っているモッコウバラ、それを無表情に刈り込んでいる眼鏡の男の、近くて遠いような映像は今もはっきりと目に焼き付いている
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