待っているのは彼女で、僕は付き合っているだけのようだ。
曇り空、広々としているけど人も車もいない道路、寒々とした新木場あたりの倉庫街のような所だ。2人で長々と世間話をしている。
バスがやってきた。バスと言うより超過積載のトラック。荷物だけでビル4階分位はある。バスストップに近づく。彼女はただぼーっと見ているだけだ。
「せっかく長いこと待ったのに乗り過ごしてしまうよ」と、口にしたのか頭の中で思ったのか…。その荷物の上には黄緑色のプラスチック製のカゴが無造作に置いてあり、1/3ほど外にはみ出ていて今にも落っこちてしまいそうだ。「この状態で落とさずに走れるんだからすごいものだ」と思っていたらカゴは落っこちてしまった。トラックが止まった。
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